「適合性の原則」について

証券業者や銀行などの金融商品取引業者が、顧客に対して無理な勧誘、販売をしないように定めたルールのことを適合性の原則といいます。金融商品取引法をはじめ、日本証券業協会の自主規制規則や投資信託協会の規則にも定められており、金融商品を販売する者はこの原則を遵守することが求められています。

 
この原則は4つの要素からなります。まず顧客となるものが金融商品や市場の動向について理解する能力があること、他社との取引を含め投資経験があること、投資をするのに十分な資金を有していること、投資目的がしっかりしていることです。金融商品を勧誘、販売するものは、顧客となる人をこれらの4つの要素と照らし合わせ、投資に適合しているかどうか判断しなければなりません。

 
この原則に反しているとみなされた顧客については、たとえ本人が強く望んだとしても取引を受託してはいけないとされているのです。仮にこの原則に反して取引を受託し、顧客に多大な損害が発生した場合にはその顧客から損害賠償を請求される可能性も否定できません。投資はあくまでも自己責任が原則ですが、顧客を適正に保護することも市場の健全な運営、活性化には必要不可欠なことです。この原則を守ることは市場を担う金融商品取引業者にとって責務ともいえるのです。

車05

コメントは受け付けていません。